漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

暴走セーラー服/『trash』山本賢治、D・P

 初めて『ガールズ&パンツァー』テレビシリーズを観たが(4話まで)、めちゃくちゃに面白かった。ここまで周回遅れだと「お~い! 『ガルパン』面白いぞ~!」とか声高に主張する必要もないし、「もう~なんでみんなもっと早く教えてくれなかったの~~!?」とか憤ったフリをしてみせる必要もないし、「なぜこんなにも面白いのか?」とか分析する必要もない。なんで今まで観てなかったかというと、「評判だし観れば絶対面白いんだろうなあ」ということは分かっていたのであえてキープしていたが、暇ができた時に限ってアマゾンプライム見放題から外れてたとかそれくらいで、ていうか前に友人らと大洗に行くことになった時に素直に観ておけばよかった。熟成させとく必要一切なかった。「面白いことが分かっているからあえて観てない・読んでない」アニメや漫画はいくつかあるのだが(『ケンガンアシュラ』とか)、そういう積読以前に積んですらいない、保存食のドングリみたいな作品をシェアする新ビジネスで年収16兆円くらいにならねえかなあ。

 


 

 山本賢治・D.Pの美少女殺し屋稼業残酷絵巻『trash』、11巻最終巻。おそらく、予定されていた物語はすべて描き切っての大団円。ゲストキャラはほぼ確実に死に、レギュラーキャラもけっこうな頻度で死ぬこの漫画、最終巻はもちろんメインキャラほぼ全員が同じ運命、死ぬときはモブと同じだぜ! 奇跡は起きず、人を殺めたものは未来永劫枷に囚われ、殺し屋はただ消えゆくのみ。オールタイムベスト10コミックに入るシリーズでしたよ。