ビックリマンチョコの新製品「中年男性マン」のラインナップに不肖、私めが選ばれたとの知らせ。似顔絵用の写真撮影と、簡単な手続きを行うため特設会場に来てほしいとの旨。なんと光栄なことか。
東中野の会場は自分以外にも多くの中年男性が集まっており、知らん連中ばかりであったが身の引き締まる思い。事前調査として「天使お守り悪魔次代ヘッド、どれになりたいか」「横に書かれてる変な唸り声みたいなやつの希望はあるか」などのアンケートに回答。さらにオプションプランとして「シールが二重になるラーメンばあ方式(タイムスリップバトル方式ともいう)」、「手のひらで温めたり冷蔵庫で冷やすと別の絵が浮き出るあっぱれ大将軍方式」、「絵のセンスが終わっているドキドキ学園方式」などを別料金で選ぶことができたが、今回は遠慮させてもらった。
無事に写真撮影を終え、手続き料の180万円を振り込んだのが去年の2月ごろ。あれから音沙汰がないので広報に電話してみるも、そんな企画は一切行われていないとのこと。あわててメールを読み返すも、差出人をよく見ると「ロッチ」の文字が…。
kindle unlimitedで植田まさし『にこにこエガ夫』読む。先日セールでまとめ買いした『かりあげクン』を一気読みしたところずいぶん頭がおかしくなった自覚があり、続けて『フリテンくん』も全巻読んだが、これもこれでかなりの異常作品で、すっかり植田まさしの毒にやられてしまった。続けて手にとったのが読み放題サービス対象だった本作だが「作家のご主人さまとその飼い犬「エガ夫」、周囲の動物たちとののんびりライフ」という、あまりにもほのぼのとした作風にかえってドギモを抜かれてしまった。にっこり、うっかり、みんなでワハハという健全4コマで、毒気のなさは『コボちゃん』以上である。いや、おれがダーク植田しか読んでないからそう思うのであって、『かりあげ』『フリテン』以外はだいたいこんな作風である可能性もある。本作がつまらないかと言われればそんなことはなく、キャラの個性付け、立ち具合などはかなりしっかりしているし、動物たちが主体のネタもわりと新鮮である。犬のほかに猫や馬、牛などはともかく、やたら吸血鬼が出てくるのはなんなんだと思ったが…。植田先生の中に吸血鬼ネタのストックが溜まっており、他のサラリーマン4コマでは使う機会がなかったというわけだろうか。