漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

恐怖のハクションおじさん!/『DINER』平山夢明・河合孝典

 風邪ぶっこいたので抗生物質と、あと「身体がだるいんですぅ」とのセクシー上目遣いで漢方薬を処方してもらった。漢方の効き目は抜群であり、やる気は出るし筋肉は盛り上がるし鼻血は止まらないしもう最高!

 日記つけてると自分が3か月に1回ペースで風邪引いてることが分かってよいですね。そのうち2か月に1回、1か月に1回、週1回と間隔が縮まっていき、秒1回のペースを超えたところでバグが起きて一生病魔に冒されずに済む。『メタルマックス2改』の守備力が255を超えるとゼロになる現象と同じです。

 


 

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 『DINER』3巻。殺し屋が集まるダイナー(食堂)で繰り広げられる人命軽々殺伐アクションで、主人公は裏社会から逃げることなど不可能な状況で雇われたウェイトレスなので、舞台となるダイナー以外の舞台は一切登場しない。シチュエーションコメディならぬシチュエーションノワールか。原作は平山夢明の傑作小説、オリジナル展開も無理なく収まっている理想的コミカライズ。「排水屋」ギデオンなんて漫画では特に目新しいキャラではないし、小説に出てきたら流石にオモシロ過ぎるかな? くらいな造形なんですが、違和感なく世界に溶け込んでるもの。

 3巻では原作準拠の登場人物が多く、ネタバレになりますが原作とは異なる生存確定ルートに入る殺し屋とかもいて。スパロボですね。漫画版『DINER』、末永く続いて「スーパー平山大戦」くらいな展開になってくれると嬉しいですね。本作は非常に魅力的かつデタラメなスキルを持った殺し屋たちが続々出てくるんですが、基本的に1エピソードで全員死ぬんですよ。ライダー怪人とかと同じ扱い。人の死が軽そうでわりと重い漫画はいいよな~。『バイオレンスアクション』とかも。