漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

マイ・ラブリー・ペット/『ゼルダの伝説 夢をみる島』

 どうも、非ピリン系Youtuber(笑)のジャッカル佐崎で~す。今回はですね、まあ消費税も10パーセントに上がっちゃうというわけで、消費税対策のライフハック、これをお届けしたいと思います。
 やっぱ普通ですと、消費税が上がる前に買いだめしておこうっていう発想になるじゃないですか。で、いざ10月になったら買い控えとか、節約の方向に行っちゃいがちなんですけど、これが良くない! 良くないんです。やっぱ、消費は消費として、ちゃんとやってかないと経済が回らないわけですよ。となると、消費税が上がった分は稼がないといけないってことになるんですけど、それをどうするか、ってね。これはもう皆さん薄々お分かりだと思うんですけどね、えー、答えがこちら。「営利誘拐」! 営利誘拐以外にございません。
 というわけで今回もうすでに、営利誘拐のほうを実際やってみたんですけどね。今、後ろでちょっと倒れてるんですけども。コツとしてはですね、騒いだりしないように口と目の両方を縫いあわ(突如、窓を突き破って投げ入れられる煙幕弾)
(画面が白い煙で覆われる)
(複数の悲鳴)
(銃声)

 


 

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 『ゼルダの伝説 夢をみる島』クリア。おれは『ゼルダ』シリーズに関しては非常にうとく、熱狂的ゼルダファンが触れているであろう『神トラ』だの『ムジュラ』だの『ブレスオブザワイルド』だのを完全にスルーしたまま現在に至るのだが、たまにはサクッとクリアできそうなのをやってみるのもいいかな~、と思って手を出したら昔のゲーム特有の不親切さに死んだ1本。でも攻略サイトに頼らずクリアしました。大鷲の塔は発狂しそうになったけど。

 

 元がゲームボーイの作品なんでやりこみ要素等はそんなになく、エンディングを見たらあとは取り逃がしたアイテムを集めるか、敵のダメージが2倍になるモードで最初から遊ぶかくらいしかないのだが、本編だけでもじゅうぶん満足したし、ほどよいボリューム感でちょうどいいと思いまんた。

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思わず撮影した画像

 

はげたかイ号作戦/『砂の器』

 最近はプレステ4の『ボーダーランズ3』(ハクスラ要素のあるFPS)とSwitchの『デモンエクスマキナ』(豊富なカスタマイズを備えたロボットアクション)を進めつつ、『遊戯王デュエルリンクス』(有名トレーディングカードゲームに独自のスピーディさと戦略性を導入した対人戦重視のスマホアプリ)と『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』(『ウルトラマン』シリーズに登場する怪獣を愛でることに特化した育成戦略SMLスマホアプリ)も遊んでいるので、休日はなかなか「二級河川」(11月19日に開催される文学フリマ東京で出品予定のサークル誌)に取り掛かる余裕がない。ようやく歯医者(歯、もしくはそれに関連する口内の疾患を取り扱う医師)通いもケリがついたし、休日(一般的な業務や学業を休む日のこと。国が定めたものは祝日という)はもう少し時間(人間の“認識”を成立させるための、もっとも基本的な形式を成すと考えられているもの)をうまく利用(物事の機能、性能をじゅうぶんに発揮させ、自らに役立てること)したい(意思を示す動詞)(日本語の文の終わりに打たれる記号)

 


 

 午前10時の映画祭で『砂の器』を観てきた。監督・野村芳太郎、主演・丹波哲郎と加藤剛、原作・松本清張。

 操車場で撲殺された身元不明の老人。事件を追う丹波刑事は、被害者と加害者らしき2人の「東北弁」「カメダ」というキーワードを手掛かりに、秋田の羽後亀田まで向かうが特に収穫はなかった。その後、被害者が島根の亀嵩(カメダカ)で警官として駐在していた過去があることが判明。
 被害者と加害者が亀嵩について話している以上、2人は顔見知りであり、接点はここにあるはずだ。丹波は亀嵩へ赴くが、人格高潔で模範的な警官だった彼は恨みを買うような人物ではないことがわかった。ではなぜ、彼は殺されなくてはならなかったのか? 丹波は金沢、伊勢、大阪とぶらり諸国漫遊の傍ら捜査を進めるが…。

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 真犯人については冒頭20分でだいたい察せられるようになっている。後年のテレビドラマ版では真犯人が主役になっているほどで(演・中居正広)、映画版でももう1人の主人公的な立場なのだが、彼のふだんの振る舞いはどう見ても調子こいたクソ人間である。ラスト40分、壮大なオーケストラとともに真犯人の生い立ちが延々と描かれるのには困惑するが、このテーマ曲自体はすばらしい。真犯人の動機はまったくもって理不尽かつ身勝手なものだが、この回想パートwith組曲「宿命」を観終えたあとは、それが感覚で理解できる。ような気がする。ラスト、本当の「ラスト5秒間」の音響も凄い。
 ツッコミどころは大量にあるし、構成も優れているとはまったく思わないのだが、子役も含めたキャストの熱演と音楽は本当に良い。ちなみに、原作小説にあった連続殺人や超音波によるトリックといった要素は映画版では省略されているようだ。超音波て。

悪魔と天使の間に..../『スーパー刑事』鍋島雅治、渡辺みちお

 「貧困自殺問題をセクシーに!」の一言が大顰蹙を買い、道を歩けばセクシー、口を開けばセクシーと揶揄される日々に疲れ果てた。そもそも、おれはアガリ症なんだ。しゃべっている最中に相手の反応が悪いと分かると「なんとか挽回しなきゃ」と無駄な力が入ってしまい、ますますトンチンカンなセリフを吐いてしまう。ちくしょう! 隣にクリス、クリスさえいてくれれば…。クリスだけがおれを力づけてくれるんだ…。などとブツブツ呟きつつ中華食堂一番館で飲みつぶれている若造がいたので声をかけようか迷ったが、ほどなくして現れたクリス松村さんが彼の背に優しくコートをかけ、2人は夜の歌舞伎町へと出て行った。

 


 

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 『スーパー刑事』(別冊漫画ゴラク掲載)読む。スーパー刑事…検索の利便性などという些細なことを一切考えていない、非常に男らしいタイトルだ。主人公は機動捜査隊、通称「機捜」のナンバー20、“機捜の仁王”として恐れられるコワモテの男。悪を成敗するためなら何事にも容赦はしない正義感の持ち主で、もちろんメチャクチャに強く、当然女にもモテるという、「ゴラクだなあ」という感想しか出てこないスーパー刑事なのであります。

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女はとりあえず抱くのが仁王STYRE

 

 ストーリーは…なんだろ? そこそこ人死にが出たり、人情話があったり、国際的ななんかの陰謀に巻き込まれたりといろいろやってはいるのだが、特に心に残るものが無い。決して出来が悪くはないのだが、すべてが最大公約数みたいな感じでどうにもインパクトが薄い。おれがさっきまで『ドーベルマン刑事』を一気読みしていたせいもあるかもしれないが…。あ、仁王の趣味は「事件解決後に一句詠む」ことらしく、各話の最後のコマは仁王の句で締められているというのが個性的と言えば個性的ですね。その句が特にうまくないのでこれまた印象は薄いのだが…。

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うまくはない

 

かわいい人間よ お嫁になって/『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

  駅前のつけ麺屋がタピオカ屋に改装してた。今このタイミングで…? 
 タピオカミルクティーはうまい。ブームの立役者となったGong chaのタピオカミルクティーはつくづくうまい。ミルクティーつっても烏龍茶だのほうじ茶だの玉露だのもあるし、甘さや氷の量も選択できるし、そもそもタピオカだけじゃなくナタデココだの亀ゼリーだのアロエだのバジルシードだのをトッピングすることもできる。「タピオカのカロリーwwww」とか言ってる奴はアロエ入れて飲んでいればよろしい。お茶自体も薫り高く甘さも控えめ、タピオカも競合店に比べると少し小さめで飲みやすいうえに風味も豊か、ついでにお値段もスタバとかに比べれば全然安い。人気店は人気店なりの理由があるなと素直に感心した。

 でも、明らかにブームに乗っかった的なポッと出の店には正直そういうの期待できないじゃないですか。ウチの近辺でもすでに駅から2分のとこにまったく客が来てないタピオカ屋があるし、なんなら大通りからちょっと外れたスナック街にすら1軒あるし、どういう勝算があってやってるのか? って話ですよ。ていうか、店側ももう薄々タピオカ屋は飽和状態だってことに気付いているでしょうに! 
 というわけで、私どもが提案させていただきたいのがこちらのフランチャイズなんですけどね。釘ぢくわと言いまして、ちくわに釘を詰めた郷土料理です。特別な技術が無くても始められますし、そもそも観賞用で食べられ(以下、会員限定記事。残り4万6023字)

 


 

 ヘル労働が一段落したので、ようやく『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』観てきた。昔むかし、1969年のハリウッドに、落ち目の元イケメン俳優・リック(レオナルド・ディカプリオ)と、彼のスタントマンであるクリフ(ブラッド・ピット)がいました。2人は最近イマイチ伸び悩んでいましたがメチャメチャに仲良しで、一緒に出演作をテレビで見ながら酒を飲んだり、新作撮影のためがんばったりしていました。彼らの隣人は『ローズマリーの赤ちゃん』の監督、ロマン・ポランスキーと、その妻で女優のシャロン・テートでした。そんなある日、クリフは街で拾ったヒッピー娘のコミューンに足を踏み入れてしまい…。
 要はマンソン・ファミリーによるシャロン・テート殺人事件を題材にした映画なのだな、と思って観ていると、これがまた全然そんな展開にならない。自らの堕落ぶりに涙しつつも奮起するリック、そんな彼を無二の親友として支えるクリフ、特にストーリー的には何もしていないが天真爛漫なシャロン、そんな彼らの日常ドラマをたっぷりの尺と凝りまくったビジュアルでのほほんと描いていく。「ワシはこれを撮りたいし見せたいんじゃ~~~!」という作り手の熱意はビンビンに感じられ、居酒屋で先輩の妄想オタ話を延々と聞かされているような気分になってくる。正直言ってストーリーは薄く、ラストの展開についても「それでいいんかい」「前のアレと一緒やん」と思ってしまうが、「昔むかし…」で始まるお話にそんなことを突っ込むのは野暮だろう。気負わず観られるきらら4コマみたいな大作。良い。

ウルトラ特攻大作戦/『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』

  めちゃくちゃ台風15号が近づいていた先週の月曜、始発の新幹線で関西に向かわねばならない用事があった。頭の中は竜ちゃんばりに「訴えてやる!」のモーションで辞表を叩きつける妄想でいっぱいだったが、朝4時ごろに外へ出てみると、まあ雨も風もクソヤバいけど行こうと思えば…? 行けない事も? ない? かな? くらいのレベルだったんですよ。明らかに無理なレベルなら先方のLINEに無理ぽとか入れて寝てればよかったんだけど、オマエの頑張り次第でなんとかなりそうやぞ、くらいの絶妙な難易度(に見えた)。仮に「台風だから行くなよ! 絶対に行くなよ!」とか言われたらそれはそれで、竜ちゃんばりの「押すなよ! 絶対に押すなよ!」みたいなノリツッコミに思えたかもしれない。
 で、風に強いセブンプレミアムのビニール傘を携えて、この状態でも動いている地下鉄の駅まで徒歩で向かったんですが(当然タクシーなんか動いてない)、まあ普通に死にかけましたね。街路樹の枝とか折れてるし。排水溝も溢れて靴ビッチョビチョだし。でも傘は本当に丈夫で、ぜんぜん折れたり曲がったりしない。竜ちゃんばりに「殺す気か! 」とか叫んだりもしていたがなんとか無事に駅に着いた。傘も無事。セブンプレミアムはすごいな。金の直火焼きハンバーグもうまいし、そのうえ傘も丈夫だとは…。
 新幹線は1時間半くらいの遅れだったが、むろんこんな状況ではたった1時間半の遅れで運行できること自体が奇跡でもある。午前中には名古屋に到着、竜ちゃんやジモンと合流できた。久しぶりに3人揃ったのでさっそく全裸露出を決行、奇声を発しながら錦三丁目を疾走するも機動隊の一斉掃射でハチの巣になり「聞いてないよォ」と一言つぶやいてそのまま息を引き取った。

 


 

 『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』、キャラデザに惚れて購入、序盤はわりと苦戦したが特に詰まる事もなくエンディングを迎えました。やり込み要素はまだまだ残っているのでしばらく遊べそう。

 目つきが悪すぎる女子連中だとか、和洋折衷し過ぎて若干「ニンジャスレイヤー」感すら出ている街並みとか、『くにおくん』シリーズファンでも忘れてる可能性がある小ネタをバリバリ拾っていたりとか、良さのエッセンスだけで構成されている良作。レトロゲームへのリスペクトに溢れたベルトアクション、つーと『スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド ザ・ゲーム』を彷彿とさせるところもありますね。あれも普通に神ゲーだったけど。

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 本作もゲーム部分はしっかり遊べる出来。正直なところ、UIには不満がなくもない。エリア切り替えがいちばんよく使う弱攻撃(□ボタン)と一緒なせいで望まぬタイミングで場所移動してしまいがちだとか、ムービースキップが手間だとか、技コマンド表記が簡略過ぎて不親切だとか、もっと快適にできるだろという場面は多い。ゲームバランスは…まあ妥当なところじゃないですかね。序盤はとにかく技も少なくパラメータも低いのでボスに苦戦するが、中盤以降はどんどんラクになっていく。ヤマダとヒバリ戦辺りがいちばん苦労します。

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 ヒバリはドット絵の方が30倍くらいかわいいね。

 

 ホント、キツいのは最初だけなので「敵クソ堅ぇなあ」とか思ってる人も少し我慢してレベルアップに励んでみて下さい。まあ『ダウンタウン熱血物語』とか比べれば10倍くらい堅いのは確かだけど、バランス自体はしっかりとれていると思う。良作。

TOKYO切り裂きジャック/『Deep Love REAL』Yoshi・Tetsu

 露出系ヒューマギア・サオダス君として駅前や交番、渋谷スクランブル交差点での露出に励んでいたジャッカル佐崎さんだったが、自我が芽生え始めた彼を狙って邦画の安いサイコパスみたいな男が出現。「私の仕事は…人類の前で出すことです!」公然猥褻.netに接続、鼻行類マギアへと変貌し駅前や交番、ススキノ交差点での露出に励む佐崎さんを撃ち抜く無慈悲な銃弾…。(The elevation increases as the bullet is fired.)

 


 

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 『Deep Love REAL』読了。ケータイ小説の嚆矢『Deep love』を『天然少女萬』のこしばてつや先生がTetsu名義でコミカライズ。オリジナリティ要素が多く、全19巻中で原作の内容を忠実になぞっているのは後半の16~19巻だけだったりする。

 原作『Deep love』を全巻読んだ人、読んだうえで内容を覚えている人は令和にはいないと思うので解説すると、第1部「アユの物語」は、要はかわいそうな女子高生のお話。主人公・アユはホストの彼氏に貢ぐため優しいおばあちゃん(他人)の貯金150万を盗むが、そのお金はおばあちゃんの養子・義之の心臓手術のためのお金なのであった。その後おばあちゃんは死んだしホストも殺されたので、援助交際でお金を稼ぐアユなのであった。その後アユはエイズで死ぬが義之は心臓手術を受けられたのであった。で、成長した義之少年がホストになって、指名ナンバーワンに上り詰めるまでのお話が第2部の「ホスト」であり、本作のメインパートとなる。

 ぶっちゃけ、面白いのは原作展開になる前の15巻までで、義之がわりとまっとうな手段で昇り詰めていく「ホスト泣き笑い繁盛記」をワクワクしながら読んでおりました。義之の同期で、あきらかにホストに向いてないデブちんの隆(たかし)がいい味を出しており、彼が少しずつホストとしての矜持に目覚めていく様はかなり読みごたえがある。義之じゃなくて隆の成長物語だよな、これ。こしば先生ならではのバトル展開、一癖ある女の子たちも良いアクセントです。

 だからこそ、やっすい悲劇のつるべ打ちが始まる原作時空に巻き込まれてからの展開は読んでてツラいものがある。あんなにみんな仲良かったのに…。最終巻は原作だと悲劇を通り越して胸糞でしかないラストを省き、希望もある程度感じられる場面でシメられているが、まあ、やっぱ15巻まで読んでおけばいい気もする。

危ない!赤旗日曜版/『ポケモンマスターズ』

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歌舞ー伎ニャンニャンニャンニャニャンニャニャン歌舞ー伎ニャンニャンニャンニャニャン
パーパラパパラパーパパラパーまるまる
パララパパラーパパーパラララまるまる
バンテリバンバンバンババンババンチッキダンチェッキダン
バンテリバンバンバンババンチェケチョ
歌舞伎 狭山 天体望遠鏡 すあま モールス信号 暖房 ネッツトヨタ
歌舞伎 電念 旅行器具 顎見本市 辛子高菜 パリ 国土拡張器
バーンテバンバリババンテンーまるまる
バンテリババンラーバーバテテまるまる
染ー五マロカロタロマサロナロン
染ー五カロカロメロボロン
ラ・マンチャ 鉄瓶 歯医者 雨宮 量子期 鱧 パルテノン 春

(ニコニコ大百科「KOUSHIROU」より抜粋) 

 


 

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 それはそれとして『ポケモンマスターズ』をはじめてみましたよ。今は労働が修羅場過ぎて『マジカミDX』や『遊戯王デュエルリンクス』のイベント周回をしているヒマもないのだが、本作についてはわりとマジで楽しみにしていたので…。歴代の『ポケモン』シリーズのキャラクターたちが総登場するゲームで、主人公、ライバル、ジムリーダー、四天王、チャンピオンなどなど、名前付きキャラはバンバン出てくる。そのうち悪の組織の連中も出てくるだろう。

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 基本的には「ガチャでキャラをゲットして、3vs3のリアルタイム・コマンドバトル」という、わりかしとっつきやすい内容。ストーリーで加入するキャラが基本的にかなり強いので、無課金でもぜんぜん遊べる(ついでに言うと、強いと同時に『ポケモン』的にわりと人気のキャラが無課金でもらえるのは太っ腹だと思う)。リアルタイムバトル自体もそう難しくはない。周回こそクソバカのAIに任せても問題ないが、歯ごたえあるバトルは自分で操作した方がいいネという理想的なバランス。最近の流行なのかスタミナ制を廃止しているのも特徴の1つ。キャラ育成要素は「レベル上げ」「上限レベル上げ」「レア度上げ」「わざ習得」「パッシブスキル習得」「装備集め」とアホほど充実しているので、スタミナ無限はありがたいだろう。対人要素は無いらしいので、廃人の有利性もそんなになさそう。

  といった感じで、スマホゲーとしてはわりと気軽に無難に遊べる出来。とはいえ本作の最大の特徴は、やはり「人間キャラ」の魅力にある。ポケモンではない。今作のポケモンはオマケだ。

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 具体的にどの辺が魅力的なのかと言うと、なんつーか、まあ、全体的にエッチなのだ。男女問わず。むろん全年齢アプリなのでパンツなどは絶対見せないし、ビキニを着ているキャラですら胸の谷間はいっさい描写しないくらいの健全さだが、なんか、そういうタテマエじゃ隠しきれていないフェチシズムにあふれている。
 そもそも、ゲーム『ポケモン』の人間キャラクターは、あくまでポケモンの引き立て役に過ぎなかった。20年の歴史を持つ『ポケモン』のゲームコンテンツで、人間キャラにスポットライトが当たったのは今回が初めてなのである。引き立て役とはいえ、彼らのエピソードは濃い。その辺のぽっと出のスマホゲーのキャラと比べると、バックボーンが段違いなのである。

 従来のポケモンファンは、原作ゲームではあまり語られることのなかった彼らのより深いエピソードを読めて満足だし、最近のポキモンぜんぜん知らねえという人でも「健全、かつ濃いキャラ」たちが元気に動き回っているのを見るのは普通に楽しいんじゃないかなと思います。