漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

【日記】ステイタス・ゴールド/『ザ・ベイ』

 なんだかんだでアホみたいにYouTubeばかり見ているので「そろそろ金出したってもええやろ」とプレミアムを試す。この手の月額サービスはホイホイ加入するばかりで、退会することがほとんど無いので(今んとこmixiとニコニコ動画くらい)出費が嵩みまくっている。もう駄目だ。もう…

 

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 月1180円という価格、「他のサブスクと比べても明らかに高い」「とは言えいちばん利用しているのも事実」等の要因を考慮し、ひと月に払ってもいいかと思えるギリギリを突いてきてる感じがする。「人体からどれだけ血液を抜いても生きられるかの実験」みたく、消費者心理をいろいろとアレした結果で設定された究極の価格と言えましょう。じゃあ至高の月額サービスとは何か、と言われると困ってしまいますね。「あの程度で月1180円など惰弱の極み! 今から至高のサービスを見せてくれるわ!」とか言って月額2980円の携帯プランを提示するも、割引条件がクソ過ぎて「この月額料金はまがいものだ、食べられないよ」とか言われたりして、それで勝ったと思いきや対するこちら側も「FANZAの観放題サービスは月額8980円だ!」みたいなのを出してきて審査員にメチャクチャ叩かれたりするんですが、特に面白くならないのでこれで終わりです。

 


 

 『ザ・ベイ』観る。なんちゃってPOV形式のホラー映画で、監督は『レインマン』『グッドモーニング、ベトナム』等も手掛けているバリー・レヴィンソン。

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 とある港町で奇妙な死体が発見される。鋭い歯を持つ小さな何かに食い荒らされたもの。正体不明の発疹に覆われたもの。舌がちぎられ苦悶の表情を浮かべているもの…。一連の怪死事件の犯人は、湾岸で繁殖した突然変異の寄生虫だった。微細な幼虫の段階で飲み水とともに侵入し、瞬く間に成長して体内を食い荒らすのだ。最悪のバイオハザードにも関わらず、市の対応は遅れに遅れ…。

 とにかく陰鬱な作品。寄生された人も「ウッギャァァアアアアァァアァァア~~~!!!! ギャエろおェばファアげば(死)」くらいに大騒ぎしてくれればいいのに、なんか地味~な感じに苦しみつつ死んでいくだけなので滅入ってしょうがない。かといってリアルかと言われればそうでもなく、「塩素をばらまいたら寄生虫は全滅しました」という腰砕けのラスト、ある意味で事件の元凶である市長が(浄水場の水を美味しそうにゴクゴク飲んで水質をアピールして見せるという、いかにもなフラグがあったにもかかわらず)ただの交通事故で死ぬという謎の展開、劇中描写のわりに死者が少なかったことに対する「理由は特にわかりませんが、寄生されなかった人も大勢いました」という無責任な解説など、ツッコミどころも無数。どうにも困った作品である。困った作品ではあるが、こうもエンターテインメントになることを拒否したようなホラーを久々に観たせいもあって、嫌いになれないのである。ホントもう。なんなんだ。