漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

宇宙アウトロー/『ゴジラ FINAL WARS』

 久々に皆でカラオケへ。半数が中年男性なのでそういうラインナップの曲を歌ったりした。

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 おじちゃんはこういうのを13年ゼミばりの確定ローテーションで歌っていますが、「中年男性の鉄板カラオケ曲」みたいなリストをババッと並べるだけでもそこそこ興味深いデータになるんじゃないかと思った次第。以上です。あと歌ってる途中でメチャクチャな揺れの地震が来て、2分後に店員さんが「ハチャメチャに揺れましたが当店は大丈夫です」とわざわざ言いに来てくれたのでご苦労様と思った。

 


 

 アマプラで『ゴジラ』シリーズが絶賛観放題なのは前に言いましたっけ? ゴジラ50周年記念であり、かつシリーズ最終作と謳われ、実際に観てみたら「これはトドメを刺すにふさわしい怪作だな」という感想しか抱けなかった…まあ『ゴジラ FINAL WARS』の話です。観た。凄かった。

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 監督はいまだに“『あずみ』の監督”という文脈で語られがちな北村龍平。『ルパン三世』だの『ミッドナイト・ミート・トレイン』だのいろいろ撮ってるのに(後者はわりと良かった)、それだけ『あずみ』って傑作なの? 概要だけ見るとアクション重視で面白そうではあるけど…。ともかく北村監督は「人vs人のアクション」に定評があるようで、『ゴジラ FINAL WARS』でもその持ち味は存分に生かされています。冒頭から、ミュータントによって結成された対怪獣のなんとか部隊のメンバーによるスタイリッシュアクションバトル。人相手の格闘がどれだけ怪獣に通用するかは非常に疑問だが、中盤以降、怪獣を操作して地球征服を企むX星人がなぜか怪獣を介さずにガチンコでストリートファイトを挑んでくる場面があるので無駄ではなかったことがわかります。もう、何? キングシーサーやらヘドラやらクモンガやら、マイナーな連中まで総登場するお祭り怪獣バトルになるはずが「ヒャーハハハ!」みたいなテンションでキングジョッカーな立場を演じる北村一輝しか印象に残らない映画になるとは…。TOKIO松岡もそれなりに頑張っているのに「ドン・フライは日本刀を使わせても強い」というイメージのほうが強いし…。ワールドプレミアで上映されたらしいが、海外の観客は大槻教授とたま出版の韮澤さんとか知らんだろうし…。ゴジラ最大の敵として登場するのは「モンスターX」とかいうパッとせん奴だし…。そいつがカイザーギドラに進化しても「そうですか」って感じだし…。泉谷しげるだし…。

 終始すべてがチグハグな印象が拭えなかったが、ここまで監督独自の色を残しつつ、ゴジラ映画最終作という難題を見事クリアしてみせた(のか?)という仕事人っぷりはやはり尋常ではないと思ったりしたのでした。とにかくスゴかった。ゴジラ映画としては全部間違っていたが目が離せない作品でした。