漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

禍を呼ぶ女/『スパイダーマン:スパイダーバース』

 今日は仕事を休んだので映画館へ行ったり、文学フリマ金沢用の荷物を送ったり、配信サイトを観たり、コタツ布団と毛布を洗ったりといろいろな雑用を済ませた。それだけ済ませてもメモリの増設まではどうしても手が回らず、1日サボる程度ではどうにもならない大仕事なのだなという思いを新たにしたのでありました。

  メモリ増設如きに時間をかけようが何も解決しないのだが、こうして増設せずにいれば「せっかく買ったメモリの相性が悪く起動すらしなかった」というトラブルも起きずに済むということである。絶望を味わうよりも緩慢な死を選びたい。おれは生涯、メモリ増設を拒む。そうして生きていく。宇宙へ…

 


 

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 前から気になっていた『スパイダーマン:スパイダーバース』を観てきた。並行世界のスパイダーマンたちが1つの世界に集結、新たなスパイダーマンの誕生を描くとともに巨大な悪をあれしたりします。スパイダーマンに関する前知識がゼロでも楽しめる良い冒険活劇でした。

 本作に出てくる並行世界のスパイダーマンというのは、実際にこれまでスピンオフ作品で登場したことのある連中。キャプテン・アメリカも女性の世界から来たスパイダーウーマンことスパイダー・グウェン、モノクロ映画の世界から来たスパイダーマン・ノワール、どうぶつ世界に暮らすクモのピーターが豚に噛まれて変身した(豚がクモに噛まれれた、のではない)スパイダー・ハム、アニメ調の女学生ペニー・パーカーが乗り込んで戦うスパイダーマン型のロボ・スパ//ダーなど、なんだかイロモノなのも多い。劇場版仮面ライダーに稲垣吾郎が変身した仮面ライダーGだのクレヨンしんちゃんがデンオウベルトで変身した仮面ライダーしん王だの仮面ノリダーだのが出るようなもんでしょうか。

  一見イロモノなスパイダーマンたちも、みな力の代償としてヒーローならではの悲劇を経験したりしているんですよね…。今作の主人公となる新たなスパイダーマン、マイルスも幾多の試練の果てに、先輩スパイダーマンたちに認められるまでに成長するんです。大筋はある意味ではベタな少年ヒーローの成長譚であり笑えて泣けて燃える内容。内容もキャラもあまりにも濃く、今回は外見のインパクトが強いノワール、ハム、ペニーの3人は微妙に活躍が少なかった気もするのでもったいない気すらしました。こんなに面白いならあと1時間くらい長くてもダレずに観られたかもしれん。まあ『スパイダーバース』は続編もスピンオフも予定されてるようで、東映版『スパイダーマン』の登場すら匂わされているようなので今後を楽しみにしましょう。