漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

へんな男とおばけ野菜/『コマンダー0』富沢順

 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』について書いていたらだんだんヒートアップしてきたのでいったん中断し、全然関係ないことを書きますが『クマのプー太郎』にチーターくんがとっておきの近道を教えてくれる話がありました。壁網の穴をくぐり抜けて牛乳瓶におしっこして柵を乗り越えると空き店舗の前に出て、あとはここに何が入るかだな~コンビニか本屋さんがいいなー、と思ってたら仏壇屋が入ったというオチですが、最近、おれも通勤路の途中にあるずーっと空いたままの店舗がようやく埋まって、何が入るのかな~とワクワクしてたら鍼灸院だったので似たような気分でしたよ。仏壇屋よりは寄る機会多いだろうけどさ!(以上です)

 


 

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 『コマンダー0』。富沢順先生も、kindle unlimitedに主要著作がほぼ揃っている漫画家である。『企業戦士YAMAZAKI』の作者、と言えば通りが良いだろうか。

 1981年掲載作、と考えればメチャクチャ最先端な気もする『コマンダー0』。昼行燈な刑事、鋼零太クンの正体は凶悪犯罪に立ち向かう日本武装警察、その名も「JAP」の敏腕捜査官なのでありました! というストーリーはベッタベタであるが、『未来警察ウラシマン』や『宇宙刑事ギャバン』などよりもよほど早い。絵柄や「スーパー・ジーニアス・ファイブ」だの「兵器人間(ウェポノイド)」だののネーミングは時代を感じさせるものの、アクションシーンは純粋なカッコよさがあります。

 富沢先生は現在ではすっかりアダルティな絵柄になっており、『コマンダー0』の92年に出た新装版の表紙は「お前誰だよ」レベルにワイルドになっていて良さがあります。

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