漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

砂漠に消えた友人/『イジらないで、長瀞さん』ナナシ

 文学フリマの原稿のためにクソゲーをいろいろ遊んでいるが、まるで気が乗らない。さすがクソゲーだ。「クソゲーを面白おかしく取り上げる文化」がもう消費しつくされていることはこちとら重々承知の上であり、しゃぶられ尽くしたガムに歯磨き粉を混ぜて「まだスースーする!」と言ってるのに等しい愚行かもしれぬが、それでも一次情報には価値があると思っているのですよ、我々は! という崇高な意思があるわけではないが、攻略ブログですら他サイトのパクリで成り立つ今、天然の一次情報は貴重である。いずれ一次情報も乱獲され、稚魚の段階で食いつくされ、政府ですら養殖の手段がわからず絶滅する日が来る。オチンポ古今東西


 

 『イジらないで、長瀞さん』1巻。クソ生意気な後輩の女子にいじられまくる、童貞でまんがを描くのが趣味の男子高校生。ドSな長瀞さんの攻めにタジタジ、いったいどうなっちゃうの~!? という。最近似たようなシチュの漫画をツイッター界隈で2つくらい見た気がする。というかぶっちゃけ高木さん宇崎ちゃんが脳裏にチラつきはするが、これはタイミングの問題なので…。

 Sを自称する人間ほど脆いものはない。おれは創作物であれ、こういうクソ生意気な女子を見ると(7文字削除)くなるが、単行本描きおろしの幕間を見ると、長瀞さんの不器用さと純粋さがフォローされる形になっている。わりと細やかな感情の機微も描かれており、良いです。