漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

鳩を返せ!/『オークション・ハウス』小池一夫 叶精作

 引っ越してからビビった事の1つは、まずこの街、本屋が1軒もねえ! コンビニに並んでいるジャンプコミックスくらいでしか単行本を手に取れねぇ! あとドラッグストアが無い! コンビニに並んでいるキューピーコーワゴールド(100円)くらいでしか薬効を摂取できねぇ! あとサウナも無い! 今現在のおれは相当な肩こり(肩硬化と言ってもいい)に悩まされているのだが、この街では肩こり解消情報を本で調べることも出来ず、薬屋で肩こり用ドリンクも湿布も買えず、サウナと水風呂で血行を改善することもままならないというわけだ。歪んだ都市開発計画にはんた~い!! フィンクスの廻天リッパー・サイクロトロンって肩こりの時だと威力下がったりするんですかね。

 


 

 知らん間にkindleがアップデートされていて、複数巻に渡る続き物の単行本はまとめてコンパクトに表示されるようになった。マンガを大量に買ってるには嬉しい機能、ていうかもっと早く搭載されていてもよかった気がしないでもない。この機能追加が直接のきっかけというわけでもないのだが、以前安売りしてたときにまとめ買いしていた『オークション・ハウス』『実験人形ダミー・オスカー』などをちまちま読み始めております。両者とも小池一夫・原作、叶精作・絵の作品。正直な話、読み始めた当初は『アゴなしゲンと俺物語』でパロられていたマンガくらいの印象しかなかったのだが、なかなかどうして、エキセントリックな展開とレス画像にも使えそうなコマに満ちた傑作であった。小池一夫先生といえば押しも押されぬ名マンガ原作者、今現在もツイッター上で「気の触れた老害ジジイ」を連載するなどパワフルな人物であるが、やはり言語センスはズバ抜けているなあと思った次第。通読しての感想はまたいずれ。『からぁ怒』は電子書籍にならないんスかね。