聖火ランナー中継に映るため、適当にメッセージを書いた段ボールを掲げて身を乗り出したところ路肩を走っていたランナーが激突、後続の聖火ランナーたちも次々転倒する大惨事に。予想外に事態が大きくなってしまい慌てて逃げだすも、細身のスーツを着込んだ男たちに拉致され「なぜあんなことをしたのか!」「どうして逃げたんだ!」「油揚げはどこへやったんだ!」「あのメッセージの意味はなんだ!」と連日取り調べを受けている。今にして思えば、今年は聖火ランナー中継はそもそも行われていないのではなかったか。あんなに大勢の聖火ランナーが一斉に走っていたのも妙である。あれは本当に聖火ランナー中継だったのか。「あんなに大きな油揚げをどこに隠したんだ!」見知らぬ男たちは、おれの持っていた段ボールを油揚げだと思っているらしい。一様に細目で吊り目の彼らの頬からは、針金のような髭がぴんと伸びている。
それはそれとして7月2日、ナッツの日はVtuber「オシャレになりたい! ピーナッツくん」の誕生日である。ラッパーとしても活動しているピーナッツくんの新譜、「Tele倶楽部」の発売を記念したバーチャルライブ「NUTS TO YOU!」が行われていたので、ピザを片手に宅飲みしながら堪能しておりました。
この、ほぼ教育テレビにしか見えないビジュアルから繰り出される切れ味鋭いライムが本当にたまらない。「Tele倶楽部」は収録曲のほぼすべてに[Explicit](卑猥な表現あり)の注記があるほど尖っている。
おれはあまりVtuberはあまり詳しくないのだが、ピーナッツくんがレギュラー出演している「ぽんぽこちゃんねる」はよく見ている。ピーナッツくんとその実妹、甲賀流忍者!ぽんぽこの2人がメインの個人勢(企業に属していない)Vtuberで、なおかつ動画メイン、ほぼ毎日投稿という非常に手間のかかる&不利な立ち位置ながら、根強いファンを掴んでいるのがスゴいんである。個人勢は当然ながら企業勢より知名度の点で伸びにくく、動画は実況と比べて編集の手間と必要スキルが段違い、当然ながらほぼ毎日投稿というのもかなりの覚悟がないとやってられないイバラの道だ。
一見、しょ~~~もないネタをしっかり手間暇をかけ、毎回10分前後くらいの限界労働社会人でもなんとか追いかけられる適度な長さに濃縮して提供してくれるその職人性。頭が下がる。
ピーナッツくんの音楽性を語ろうとしたら普通にぽんぽこちゃんねるの良さについて述べてしまったが、まあ彼らのおかげでYoutubeライフがかなり充実しているんであります。