漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

【日記】暴走!! 勤労感謝の日/『天穂のサクナヒメ』

 1年ぶりの文学フリマが終わってからと言うもの、微妙に脱力している日々が続いている。イベント自体は楽しかったのだが、次が半年後というのがな~。遠くてな~。半年に1回ペースだと、あと何回続けられるのかというのも真面目に考えないといけないしな~。歳を重ねていくと、文学フリマに出すサークル誌の内容も変化が現れるだろう。老成、と言えば聞こえはいいが、口うるせぇ老害になる可能性は常に残されているから仲間内でもアレしないといけないですね。

 何歳くらいまでポコチンとかウンコとか言い続けていいのだろうか? というギリギリを知りたい。「歳関係なく口に出すな」とかいう正論は捨ておくとして、特定の職業、「コロコロコミック作家なら60過ぎてもポコチンOKですよ!」となるかと言われれば、ならんような気もする。月刊ポコチンマガジンという雑誌があるとして、それに関わるにしても一定の年齢層になると一歩引いた立場になるんじゃなかろうか。ポコチンマガジンの編集長は別に何歳でもいいが、ポコチンマガジンの原稿料が収入のメインで許されるのはギリギリ45歳くらいではなかろうか。どうなん? みんな気にしないの? おれがポコチンマガジンを無意識のうちに見下しているだけ?
 それはそれとして自分自身のポコチン限界年齢はとりあえず50歳くらいにしときます。天命を知るまではポコチン解禁!

 


 

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 『天穂のサクナヒメ』クリア。タイムラインで話題になってたというミーハーな動機で購入したが、いや~面白かったな~~~! ここ数年プレイしたゲームの中でもベスト3くらいに入る。

 「そこそこ歯ごたえある横スクロールワイヤーアクション」と「前代未聞なまでにガチな稲作シミュレーション」が見事に融合、ストーリーも日本神話的な世界観と時代劇のいいとこどりで、いろんな意味で「和」の作品と言える。

 

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 稲作シミュ部分は本当にスゴい。種もみの選別、田起こし、苗の育成、田植え、稲刈り、袈裟懸け(刈った稲を干すやつ)、脱穀、精米といった細か~い段階に分かれた仕事を人力でこなすキッッッツい序盤から、さまざまな道具の導入で一気に楽になる中盤以降の流れで文明と文化のステキさを体に叩き込んでくれる。田植えから稲刈りまでの期間も気温、天候といった不確定要素を考慮しつつ水量調整、温度管理、肥料作成に雑草取りと、秒単位で変化する水田を管理しなければならない。ストーリー進行やアイテム収集のためには横スクロールステージを進めなければならないのだが、ステージ攻略に夢中になっている間に田んぼがカラッカラに乾いていたりするから気が抜けない。で、この一見「めんどくせ~」としか思えない要素がカタルシスに繋がっているのがまたスゴい。苦労して新米を作り上げればサクナヒメのパラメータもアップし、ステージ攻略が目に見えてラクになる。というか、そういうゲームシステム的なメリットを抜きにしても、手塩にかけた稲が穂を垂れる秋口の田んぼを眺めるだけで、なんかこう、満たされた気分になってくるのである。

 

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 アクション部分はまあまあハードなのだが難易度調整はできるし、前述の通り成長要素との兼ね合いが絶妙で、稲作にじっくり取り組んでいればスムーズに進められる。ストーリーも王道ながら緩急の付け方が非常に上手い。クソ生意気なカス女神だった主人公の成長ぶりには目を見張るし、その他の登場人物もアクの強さがギリギリ級なので観ていて楽しい。クリア時点では「黒幕が誰だったか」が完全放置なのでそこはちょっと気になるが、クリア後の要素で明かされたりするのだろうか。

 改めて言うが、ホントここ最近プレイしたゲームの中では革新性がぶっちぎりで非常に楽しかった。コンプリートを目指そうとすると相当シビアなキー裁きを要求される箇所もあるが、アクションに特別な苦手意識のない人ならエンディングは迎えられると思う。