漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

【日記】トレーニングを君に/『Juliet』遊人

 I字バランスと言いつつ、せいぜいr字バランスなのは不甲斐ない。ワシが真のI字を見せてやるッ!! とひとり気を吐く中年男性だが、股関節を曲げた時点で限界到達。不格好なh字バランスに甘んじつつ「座ればもっとイケるのに…」と道端でペタリと⊥字バランスを披露するも、そこへ時速260km/hの暴走ロードローラーが襲来。赤黒く遺るi字痕は見事な均衡を描いていた。

 


 

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 kindle unlimitedで遊人『Juliet』読む。遊人、ドスケベ漫画の印象が強すぎるが実はかなり芸風の広い漫画家である。誰か作家論書いてくれないかなあ。
 表紙から淫靡な雰囲気が抜け切れていない本作。莫大な遺産を持つ世間知らずのお嬢様が、財産争いで殺された兄の魂が憑依したネコとともに「動物のなんでも屋さん」を始めるというお話である。2巻くらいまでは動物メインのなかなかハートフルな物語が繰り広げられるのだが、3巻に入ると作者が我慢の限界に来たのか路線変更要請があったのかわからないが、オゲレツ甲子園本戦シードのような『Angel』とほぼ変わらないエッチ漫画へと覚醒。前半で主人公の清楚さ、可憐さが強調されているだけに即落ち下品2コマのような惨状には「ウヒョ~エロエロだぜ~」と喜ぶよりも先に寒々しいものすら感じてしまう。前半の雰囲気のまま完結していれば、動物漫画の知られざる傑作になっていたかもしれない。