地獄労働が一段落。肉でも食いたくなり、16時ごろ開店直後の焼肉屋へ行くと「満員です、すみません」と店員。ガラガラじゃないか! と文句を言うと驚愕の表情でこちらを見つめてきたので退散した。実際は“何か”で席が埋まっていたのかも知れぬ。
しょうがないので歌舞伎町をぶらぶら歩き、近場の「やきとりセンター」に行くことにした。これもある意味で食肉センターだし。
黄色地に赤字の看板からはどうしても「ジェネリック鳥貴族」「パチ貴族」みたいな雰囲気があるが、これがどうして。品揃えはだいたいが180~480円くらい、どれもよくあるメニューに一工夫加えたモノばかり。メインの焼き鳥からして、塩とタレの他に「にんにく味噌だれ」を選べたりする。サイドメニューにある「大根の自家製鬼おろし」をたっぷり付ければワンステージ上のうまさ。備え付けの唐辛子も、店頭ではめったに見ないS&Bの黒煎り七味だったりして細かいこだわりを感じられる。あと冷たいのに食べやすくてうまい手羽先「夢のいいとこ鶏」、花椒がバカみたいに効いてる「しびれきゅうり」、あきれるくらいに臭みが無くて濃厚な「レバテキ」など、なんて言うんでしょうか。普通の居酒屋ならとりあえずで注文するものが全部うめぇっていうか。シメはタレがたっぷり染みた「丼めしセット」で決まり。焼き鳥チェーン店はいろいろ行ってきたつもりだが、味と値段のバランス的な満足度は相当なモンでした。あんまり気に入ったので後日友人らも連れて行ったが、どんなに飲み食いしても1人3000円程度で収まるのも良いです。
Kindleで『1、2のアッホ!!』(コンタロウ)が安かったのでまとめ買い。一度聞いたら忘れられないタイトルで存在だけは知っていた。さすがに自分が生まれる前のギャグ漫画はキッツいだろうなあ…と思っていたがこれがどうして、素直に楽しめた。時事ネタに加えてえげつない下ネタも時には挟まれるものの、不思議と下品な感じはしない。どんなに過激な内容でも一定の品の良さを保っているのは、小手先のテクニックによらない作者自身の人柄によるものかなあと。
『キン肉マン』でおなじみ、アデランスの中野さんが準レギュラーとしてかなりの頻度で出てきたりもする。ジャンプのギャグ漫画で編集者がキャラとして出てくる例はかなりあると思うが、その元祖は誰なんだろうなあ。ちなみにコンタロウ先生の次作『ルーズ!ルーズ!!』は初期こそ『アッホ!!』のカントクがスターシステムで主役を張っていたが、中盤から編集部の奥脇氏(『奇面組』の色音好でもある人)がモデルの垂目くんが実質的な主人公になっていた。垂目は『いっしょけんめいハジメくん』にも出ていたし、息の長いキャラである。