漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

恋はやさし野辺の花よ/『忍犬ずびまろ』山口譲司

 今日は新メニュー・なめくじ天丼のプレゼン。「小ぶりなバナナほどもあるなめくじを米粉でカリッと揚げまして、噛みしめると旨味がジュワッ! 外はアツアツ、身は半生でトロリ…。もっちりとした食感を存分にうぶろばぼはぁ」と顔中の穴からそうめん束のような住血線虫が吹き出し、ばたりと倒れて動かなくなった。

 


 

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 Kindle Unlimited『忍犬ずびまろ』読む。作者はチャンピオン時代の山口譲司(山口まさかず名義)。エッチで下品な忍犬・ずびまろが、忍クンと恵ちゃんの家族に居候することに。家で学校で大騒ぎを繰り広げるゾ! というよくある話なんだが、「適当さ」と「やり過ぎ感」が同居している。塩だけで味付けしたフルコース(デザート含む)みたいな強引さがある。

 全体的な特徴としては、キャラがとにかく安定しない。主役のずびまろですらコロコロ印象が変わる。連載を重ねるうちにキャラの顔が変わるのは普通だが、なんか本作の場合は根本的なブレを感じる。

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 恵ちゃんは1巻と3巻で完全に別人だし…。

 

 あとギャグが本当に下品で、たぶん『がきデカ』を意識してるんだろうが、「リコーダーを肛門に挿したまま脱糞して穴という穴からウンコがにゅるにゅる出てくる」みたいな一線超えた感のあるヤツが多い。

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※下品なので小さめに

 

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 忍が中学生になってからはラブコメ的展開を挟んだりもしてたけど、焼け石に水どころじゃないよ!
 あと中学編ではクソバカで下品なずびまろになぜか惚れてしまう女の子も出てきて、ギャグ漫画のお約束ではあるんだけど名前が「桜ノ園 満子」で、連載終盤ではマンコマンコと片仮名で連呼していたので普通に酷い。


 決して漫画史には残らないタイプの無茶苦茶さなんですが、女の子は可愛いです。そこだけが見どころ。