漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

99年目の龍神祭/『迷宮魔術団』巻来功士

 めちゃくちゃキバらないといけない時期なのに、なんだか体調が微妙。去年から風邪らしい風邪は引いていなかったが、ここ最近の寒暖差がきつかったか…。それとも地蔵を蹴り続けた祟りか…。
 以前「風邪を引いたときは家系ラーメンと大量のビタミンCを摂取すると良い」というライフハックを実行して2日間鬼下痢で過ごしたことがあったが、今はもう学習したのでセブンのとみ田監修豚ラーメンを朝食に、昼は野菜スムージーで済ますなどのパーフェクト食餌療法に加えて葛根湯を摂取、夜もちゃんと服を着て寝ることを実践したらだいぶ復調しました。よかったよかった。冷房で血行悪くなってるかもしれんし運動しよう! と勢いよく地蔵の頭に蹴りを叩き込んだ瞬間「ペギ」と一言発して石のように硬直し、その体勢のまま倒れて動かなくなった。

 


 

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 『迷宮魔術団』読了。非道な最期を迎えるも、悪魔との契約によって吸血鬼として蘇った月見一家。腐臭を放つ魂の持ち主を「迷宮魔術団」のショーへと誘い、いい人は助けるけど悪人は首を撥ねたり血を吸ったりして死なすのであった。
 吸血鬼一家が主人公の仕置き人モノ。一家の主人・月見信継はかつてオランダへ渡った武士だったが、妻(ヘラ)と娘(ミーナ)ともども魔女裁判で処刑されたという経歴の持ち主。巻来先生得意の歴史人物ネタ・神話ネタ・エログロは存分に盛り込まれている。腐れ外道犯罪者たちを処分していく前半、一家の宿敵・検事長バリアーニの刺客たちを迎えうつ中盤、「血の神」復活を阻止するため日本を発つ終盤と徐々にスケールアップしていく展開も盛り上がるが、基本的にゲストキャラを迎えての1話完結スタイルなので読みやすい。因縁の対決をしっかり決着させつつも一ひねり加えたラストも良く、個人的に巻来先生の著作の中ではもっともキレイに完結した作品だと思う。