漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

ふるさと地球を去る/『ゴジラ対ヘドラ』

 新宿のCOMIC ZINが今日で閉店とのこと。メロブやとらのあなとはまた違う、評論系の同人誌がドッサリ並んでいてなかなか楽しい店だったのだが、今後は秋葉原まで足を伸ばさないといけなくなってしまった。
 COMIC ZINは今年頭ごろ「委託報告や売り上げの報告が止まりっぱなし」と問題になっていたのだが、なんか今だに「在庫が返ってこない」だの「まだ報告が来ない」だのという話も聞くし、その辺は相当にアカンと思う。公式サイトにもその辺の見解は一切載ってないし…。いったいどうなっておるのかッ! やっぱり同人誌は自分の手で売るのがいちばんだな、と思いを新たにしたジャッカル佐崎さんは「下校中の小学生に既刊を直接投げつける」「名簿に載っているお年寄りをターゲットにする」「表紙・裏表紙に味噌を塗る(食品扱いになるため軽減税率の対象に)」等の手段で販路拡大にいそしみ年商50億を達成、「自らのルーツを探る旅に出る」と言い残してZOZO社長とともに月へ向かい、そのまま帰って来なかった。

 


 


 『ゴジラ対ヘドラ』をなんとなくまた観てしまった。個人的には何度観ても面白いゴジラだと思うし、何度観てもラストの決戦部分が間延びしてダルいな~と思う。
 
 『ゴジラ対ヘドラ』、一言で言えば「シャレてる」のである。歩けば猛毒のヘドロ体液が辺りに飛び散り、空を飛べば光化学スモッグが発生するという公害怪獣・ヘドラのキャラの立ちっぷり・造形の素敵っぷり・大暴れっぷりはもちろん、容赦なく人が死んでいくショッキングな描写(主人公的な立ち位置の兄ちゃんが完全な犬死をする)、時折挟まれるシュールなアニメーション、不定形の相手に苦戦するゴジラなど、見どころが多くてまったく飽きるところがない。前述の通り富士山麓でのゴジラ対ヘドラの最終対決はどうにもかったるい(自衛隊が二度も同じようなミスをするし…)気もするが、お約束かつ気の利いたラストも含めて印象的なシーンは多い。やっぱり傑作ですよ、これ。