奥さんが風邪でダウンし、せっかくの連休を寝て過ごしているので気の毒であった。こっちは徹夜で家に帰れない日々が続いていたのでなかなか看病もできなかったが、この日は久々に帰れたので新メニュー「雑うどん」などを振る舞う。
年末年始から暴飲暴食が続いていたうえ、徹夜作業中だとメシくらいしか楽しみがないのでだいぶ太ったかもなと久しぶりに体重計に乗ってみたが、特にリバウンドもしておらずいつも通りの数値だった。よかったよかった。もう少しダイエットするために朝食を汚砂利(おじゃり)に変えたらどうだろう? と思いついてさっそく実行したところ、猛烈な腹痛を起こし3日後には息を引き取ったと聞きます。
アプリ『ALTER EGO』、人気だったのでおれもやってみた。どことも知れぬ永遠に続く空間、存在するのは主人公たる自分、謎めいた少女「エス」、そして大量の書物。自分とは何なのかを問うため、主人公はひたすら本のページをめくっていく。
いわゆる『クッキークリッカー』系のゲームで、ひたすら増え続ける「数値」を見て悦に入るタイプのアレです。本作では「本」のページをめくっていくことでEGOと呼ばれる数値が溜まっていく。登場する書物は『人間失格』『はつ恋』『狭き門』『シーシュポスの神話』『ポー詩集』といった「それ系か~」というラインナップ。ラスボス的な最終的位置には『ドグラ・マグラ』が堂々そびえています。
ヒロイン的立場にある「エス」との会話傾向によってエンディングが変化するらしい。また、エスとのやり取りの中で心理テストが行われたりします。フリーテキストで「悩み」を入力する場面もあり、わりとちゃんとした回答を返してくれたりするので驚く。物憂げで黒髪三つ編みおさげで読書家のエスは、好きな人は相当好きなタイプのキャラじゃないでしょうか。


時折現れる蝶をタップすると広告動画が流れ、効率よくEGOを溜めることができるようになるのだが、この広告がいずれも本作のゴシックな雰囲気とは似ても似つかぬ陽気なモノが多く、原色のブロックをタップして「ハハハ~イ」みたいな感じでぶっ壊すアメリカン丸出しなパズルの動画を見ていると「現世とは?」という気分になりますが、うまいことに課金でこれらの広告を消すことができる様子。「広告の台無し感」がここまで際立つ世界観を作り上げたのは本当に見事。
前述の通り本作はマルチエンディングで、最初からやり直すと本の読破状況などもすべてリセットされる。ひたすらEGOを溜め続けたい人は理想のエンディングに到達してからチャレンジすればいい感じです。読もう! ドグラマグラ!