漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

ヒエロニムスの下僕/筒井康隆展

 世田谷文学館で開催中の「筒井康隆展」に行ってきまんた。

 

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 会場の7割は筒井年表である。とは言え、80余年の作家の人生。著作はもちろん演劇・テレビ・イベント出演、断筆宣言に断筆解除、ツイッターの炎上まで、何から何まで網羅されおり見ごたえは十分。以前開催された星新一展とか日本SF展とかもだけど、こういう展覧会はステキ過ぎて会場に布団敷いてそのまま寝たくなりますね。こういう部屋で暮らしたい。

 『時かけ』『パプリカ』等の作品には単体コーナーも。あちこちに筒井氏の生原稿(のコピー?)も飾られている。『バブリング創世記』の原稿には「類似語 要注意!』などと赤が入っており、確かにアレの校正担当者はキツかったろうなあと思う。作中に挟まる楽譜だのイラストだのも原稿に直で貼られてるのね。

 

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 11月3日にはオークションイベントも開催されるようで、上の写真はその際に使われるらしい筒井氏の蔵書。ここだけ見ると普通のSFオタクの本棚ですね。文庫化されていないジェームス・ハーバードの『鼠』がある(巨大化した鼠が人を食い荒らすだけのスットコホラー)。ここは撮影可スペースだったが、オークション後は何が入るんだろ。

 図録はカバーそのものが折りたたみポスターになっているという素敵かつ読みにくい作り。ムック等の関連書籍も併せていろいろ購入。『ダンシング・ヴァニティ』『モナドの領域』辺りの近作は今度読んでみたい。というか、短編含めて全部読み返したい。

 


 

 しかし寒くなりましたなあ! ようやく夏服をしまい込んだが、まだ扇風機を片付けてない。ズボラというより、夏気分が抜けてないのかもしれない。我が家はいまだ冷凍庫にサクレが入りっぱなしだし、麦茶を数リットル作ってる。あと風鈴も飾りっぱなしだし、TUBEも聴きっぱなしだし、スイカ割りもしているし、置きっぱのカレーも腐る。外からは毎夜、祭囃子と花火の音が聞こえる。永遠に…。