漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

ジャッジメント・パイレーツ/『WORK×WORK』

 すでに丸く収まってる件に言及するのも何だが、クソマンガの人が怒られているのを見た。初手から話は変わるが「怒られを見た」「怒られを観測」みたいなインターネットの言い回し、自分を徹底した第三者の立場に置くことで共感的羞恥…とは違うか、「他人が怒られているのを見て辛く感じる」のを回避しようとする気持ちが働いているのかもしれないですね。
 話を戻すと、ご存知の方もいるだろうがビーティー先生はクソコラでも笑って済ませてくれたり、自分で作ってしまったり、「コラしやすいページです」とわざわざ貼ってくれたりと“寛容な方”というイメージだったので、なんで今さら…? と疑問だったのだが、どうも商品名がそのものズバリだったらしいし、あのシャツがパロディやギャグとして成立しているかと言われると微妙な位置だよな~、という気がしないでもないこともないです。改めて、アウトセーフのラインがどこにあるかは常に考えておかないといけないなあとおもいました(サザエボンTシャツをメルカリで売りながら)。

 


 


 今日発売のSwitchのRPG『WORK×WORK』を遊ぶ。

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 ドット絵風のキャラから「ああよくある“古き良き”系のアレね」と思われるかもしれないが、ロードがやや気になる点を除けばゲーム進行自体のテンポは良く、ほどよいやり込み要素もあって理想的なバランス。シナリオはスーファミ版『半熟英雄』の人が担当しているので、ノリは「まんま」です。ドリフ系。「バカ王子と大臣」というこれまた『半熟』なキャラが出てくるけど「大臣のほうがもっとバカ」という裏切り方をしてくれたりする。

 舞台は「勇者になって冒険できるテーマパーク」で、「主人公は客をダンジョンに案内して、気持ちよく勝ってもらえるために裏方で支えるアルバイト」というややヒネった設定です。バトルでは味方は全部AIで勝手に動き、主人公は攻撃できないが作戦変更やアイテム使用はできる、という、ありそうで意外に見たことが無いシステム。客の武器もこっちで買ってやらねばならず、しばしばブッ壊れる。消費アイテムも自腹。なぜこいつらのために貴重なバイト代を…という気になってくるあたり、現代社会をアレしたようなブラックさもあります。

 ノリは徹底的にバカバカしく、キャラはモンスターも含めてクセだらけ。特にモンスターのセンスは「あずきバー」だの「スギかふん」だの「暗黒神」(ただのタコ)だの、『MOTHER3』を彷彿させる。ただ、ストーリーもふざけ倒しているように見えて、しばしば不穏な雰囲気を漂わせている場面もあり、なかなか気になる。久々に「見た目で気になって、遊んでみたらアリアリ」な新規タイトルでしたよ。