漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

町にお金が降って来た!/『カラテ地獄変牙』梶原一騎・中城健

 飲みに行ったり実家に帰ったり温泉に行ったりポケモンカード買ったりしたりで、ここ1カ月くらいの浪費がアレだったので、いらんゲームをや本を売ったり駿河屋にアレしたりして糊口をしのいでいた。あとは月2のオンラインブログサロンと週8のソープ通い、それと孤児院にランドセルを寄付する習慣を辞めなければ…。

 というかゲームはともかく、「いらん本を売る」という作業は年々難しくなってきている。電子書籍を買う機会が増えた、そもそも「いらん本」はこれまでもバンバン手放しているので「いる本」だけが本棚に残ってガンガンに煮詰まっている、エロいページをむしゃむしゃ食べる妖怪「春文爺」が住み着いてる等の理由が挙げられるが、本の場合はよっぽどの稀覯書ででもない限り持ってた方がマシだしね。20年前の「GON!」とかも持ってて良かったって未だに思うしね。オチはありません。

 


 

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 kindle unlimitedで『カラテ地獄変牙』読了。14巻一気に読んでしまった。未だに『カラテ地獄変』シリーズのつながりが理解できてないのだが、本作は最終回で「『ボディーガード牙』につづく」みたいな尻切れトンボで終わるのだが、『ボディーガード牙』なる作品は映画くらいしか無い。『続・カラテ地獄変 ボディーガード牙』がそれに当たるんですかね? あと『新カラテ地獄変』と『正編 カラテ地獄変』との関連は…?

 で、『カラテ地獄変牙』。孤児院で育った主人公の山本直人(ファミマガの編集長と同じ名前だな)、通称・牙直人は「人間の性、悪なり!」などと絶望しきった青春時代を過ごすが、カラテ大魔王の大東徹源…まあ要は大山倍達がモデルなのだが、この暴力キチガイに出会ったことで「俺にはカラテしかない!」と開眼。この大東さんにいいようにコキ使われ、ニューヨークのマフィアにつけ狙われたり、独裁国家のクーデターに協力させられたりと何度も死にそうな目に合うが、「どんな危険に出くわしてもカラテが救ってくれる! やっぱり先生はサイコーだぜ!」と最後までゾッコンであり、「お前は次にボディーガードをやれい!」と大東に言われて完となる。

 全編「地獄変」の名にふさわしいすさみっぷりで、「飛び出す目ン玉」と「ムチで打たれる女」が1巻に3回くらいの割合で出てくる。ダイトー・カラテの被害者はたいて高確率で目ン玉をえぐられて再起不能になるし、ハクいスケはムチで打たれてひどい目にあう。本編の残虐描写はこればっかりが何度も繰り返される。そんなにこのシーンがウケてたの?

 なんだかんだで面白く読めてしまうのだが、なんだかんだで「大山倍達アゲ」と「今度封切りされる映画(『地上最強のカラテ』)の宣伝」が全面に溢れていて良いと思いました。どうでもいいけど倍達が負けるマンガとかねぇのかな。力道山ですら負け試合は描かれてたんだけどな。あとマス・オーヤマコイン(仮想通貨)ってどうなったんでしょうか。