知らん間に9月も下旬、タオルケット1枚で寝たり、半そでで外出したりするのが少々キツい気温になりもうした。毎日日記をつけておくと、「〇年前の同じ日に何をしていたか」を確認することで「ああそろそろ風邪を引きやすくなる時期だなあ」「そろそろ◯◯が旬でうまいんだよなあ」とかいった季節のお得情報…それも自分向けにカスタマイズされた奴を無料で手に入れられるので大変お得です。日記がめんどいならSNSでもいい。例として、ツイッターの過去のつぶやきを辿れるアプリ「フリカエール」で、9月22日のおれがどんな生活を送っていたか振り返ってみよう（フリカエールは現在開発終了し、「カコミエール」なる新アプリになっている）。何気ない呟きの中に、意外な有益情報が隠れているものである。
隠れていませんでした。
施川ユウキ『銀河の死なない子供たちへ』上・下巻読了。人類が消えたあとの地球で悠久の時間を暮らす、不老不死の少女・πとその弟のマッキ。そして彼らを見守る「お母さん」。3人だけの生活は永遠に続くと思われたが、ある日宇宙船が墜落。唯一の生存者だったパイロットの女性は子供を産み命を落とすが、πとマッキはその子供を育てることを決意し…。
なんともド直球なリリカルSF。「こういう感じの話で、こういう感じのオチなんだろーなー」とぼんやり想像していた通りの展開が起きる。かといって決して退屈ではなく、奇をてらわない物語の良さを存分に味わえる。人類が消えようとも変わらない、不変で普遍な愛と旅立ちの物語。よい。大吉。
