漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

謎のイケメン・正彦登場!/『おカマ白書』山本英夫

 所属サークル「平成死んだ犬団」の連中とスカイプ会議。平成の終わりも近づき、そろそろ団名を変えなければならないが「新年号が決まってからでは遅い」等わけのわからない主張をする勢力が一部いるため、各種手続きがまるで進まない。死んだ犬の供給先も減少を続けており、団の存続自体危ぶまれている時期に揉めている場合ではなかろう。とは言え、今回の会議は新たな団体名として「少年ドリアン倶楽部」が挙がるなど有意義な内容。早々に切り上げて皆でマインクラフトをして遊んだとのこと。

 


 

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 主人公の大学生・岡間は、ひょんなことから「キャサリン」としてオカマバーで働くことになった。彼は同じ大学に通うミキちゃんに一目ぼれするが、ミキちゃんは「キャサリン」の方と親しくなってしまい、オカマバーの常連客になる。正体がバレたらどうなっちゃうの~!? という、『殺し屋1』『ホムンクルス』の山本英夫が送るエッチコメディ。kindleでは全5巻。連載時は2巻までしか出ていなかった。ウィキペディアによれば、当時「動くゲイとレズビアンの会」から抗議を受けたのと、有害コミックへの風当たりが強くなっていた時期だったのが理由との事。同じヤングサンデーで連載していた遊人の『ANGEL』に比べれば全然カワイイものだと思うが。
 最初のころはバナナを咥えたり咥えさせたりの『みこすり半劇場』レベルのギャグが続くが、5巻以降は他のラブコメでは見られないような、「おカマ」がテーマじゃなきゃまずありえないスリリングな展開も満載。最終回はマジで「!??」となるハッピーエンド。良い。