「かかとを踏めるスニーカー」が欲しくて靴屋を回ったのだが、どうも見つからない。そういうのがあるんですよ。かかと部分が柔らかく折りたためるようにもなっていて、踏んづけても形が崩れることなく履けるやつが。以前、吉祥寺で見かけた時は「普通のスニーカーでいいのでは?」と思って買わなかったのだが、なんか急に欲しくなって、いざ探し始めるとどこにも売ってないンすよ。店員のアンちゃんに聞いても「かかとを踏める…? サンダルのことですか?」とピンと来ていない様子。え~? 店員も知らないようなニッチな靴なのか。世界は思ったよりもかかと踏みを求めていない…?
と絶望していたのだが、前に見かけた吉祥寺の靴屋で普通に買えました。よかったよかった。見た目はスニーカーっぽいのだが、靴屋ではサンダルとして分類されているらしいことも知った。つまり店員のアンちゃんも正しかったのだ。
実際に「かかとが踏めるスニーカー」を履いてみると、なるほどラクな上に軽く、スニーカーとサンダル半々のキメラという印象。快適なのでずっと履いており、晩年病に倒れ床に伏した時も腕に抱えたままだったと聞きます…。
『レディ・プレイヤー1』観てきた。前情報は可能な限りシャットアウトした上で観たのだが、一言でいうと良かったです。ガンダムとメカゴジラとキングコングとギアーズ・オブ・ウォーと『AKIRA』とマスターチーフとキティちゃんとアイアン・ジャイアントと『シャイニング』とバットマンとバカルー・バンザイとチャッキーと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とチェストバスターと、あといろいろが一同に介する映画なんて、たぶんあと数百年は出てこないと思う。オタク以外置いてけぼり! 「オタクに迎合する薄っぺらいヤツ」を揶揄する場面もあり、最近いろいろと「オタク」について好き勝手言ってる連中を見てイラっとしていたので溜飲が下がる思いである。
話自体は王道で、いろいろ「旧時代だなあ」と思う点も確かにある。おそらく数千万単位でプレイヤーがいるゲームで、あんな簡単な裏ワザを5年もの間、誰も気づかないのはありえねーだろとか…まあでも『ポケモン』でも「ころがる」の威力がいきなり32倍になるバグ技が最近発見されたばかりだし、あり得なくはないか。細かいこと言いっこナシナシ! 好きな作品に直球なリスペクトを捧げられることの楽しさ&うらやましさよ! ジョン・ヒューズの『フェリスはある朝突然に』も『ブレックファスト・クラブ』も、あとついでに『マチネー/土曜の朝はキッスで始まる』も傑作だから観ようぜ!
イースター・エッグは「おれはここにいるぞ」という創作者の心の叫びである、という指摘。それを探すのは創作物を愛するファンの楽しみ。ここに“繋がり”がある。ゲームは現実逃避の手段ではなく、あくまでリアルでの交流に繋がるものではなくてはならない、というテーマは説教臭い気もするが、これは今だからこそ伝え続けていかなくてはいけないモノなのだろうな。