漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

ヒロイン初体験/『よんでますよ、アザゼルさん。』久保保久

 仕事を通じて親交を深めた国民的トップアイドルの自宅にお呼ばれしたジャッカル佐崎さん。最初こそ「屁をこきたいんですが」「屁は向こうを向いてこいていただければ」とウィットに富んだ切り返しをしていたものの、お酒を勧められてチョッピリいい気分…。サントリーほろよい白いサワー(Alc.3%)やキリン氷結メロン味(Alc.4%)に爽バニラを乗せた“大人のクリームソーダ”といった子供だましに始まり、こくしぼりプレミアム・華やぎ苺(果汁15%・Alc.5%)や銀座カクテルマンゴ(果汁10%、Alc.6%)など甘ったるいヤツを次々と勧められます。アイドルがコローナ・エクストラ(いわゆるコロナビールAlc.4.5%)の小瓶を開けるのを横目に、ドイツのシュパーテン・オプティメーター(Alc.7.2%)をグラスに注いで大人をアピール。一見、黒ビールのような褐色でありながら、より濃厚な馥郁たる香りが鼻腔をくすぐる…。興が乗ってきたジャッカル佐崎さんはとうとうキンミヤ焼酎のシャリキン(Alc.20%)を取り出し赤ホッピーに突入、氷を入れないのは基本だネと割りばしでジャリジャリとシャリキンを崩し始め、傍らにはとうとうキリン・ザ・ストロングのハードコーラ(Alc.9%)! いけません。これはもういけましぇん。「村から島へと春が来たァ、チョイと芋でも出そうかね、母ちゃんこの芋なんの芋、ダッシュで鉄チン種蒔きだァーあヨォー」猥雑な歌をがなりたてつつ、封の空いた「柿の種焦がしラー油味」を振り回すジャッカル佐崎さん。はっと目を覚ましてみれば、トップアイドルは全裸で床に倒れ込んでおり、その姿はみるみるうちに人から年老いた狒々へと変わっていった。

 


 

 『よんでますよ、アザゼルさん。』の新刊がいつの間にか出ていた。ここ最近は1年に1巻ペースで、心底しょうもない下ネタが続いていましたが(最初からか)、15巻は盛りだくさん。地獄の帝王・サタン編が大方の予想通りしょうもない形で決着が付き、ほったらかされていた天使サリエルとアンダインの話もとりあえずの完結、もっさんの仇を討つことができました。さらに初期を思わせるような探偵回もはさみ、ベルゼブブがメインの短編糞エピソードも収録。読み応えありまんた。今巻の表紙は第1巻の、裏表紙は第2巻の表紙と同じ構図だったので最終巻のギミックかと思ったわ。