漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

東京の崩れる日/『パシフィック・リム アップライジング』

 Kindle Unlimited、「コレとコレが読み放題ですよ~!」というアピールを意図的に抑えているように思える。システム的には小説や雑誌より、やはり漫画の単行本を読むのに向いていると思うのだが、どうも手軽に検索しにくい。ただでさえインディーズやら海外のやらがボコボコ混じっているのに…。
 今ンところどおくまん作品と山上たつひこ作品を読むのにしか利用していません。この両作者はメチャ面白いのでいずれ普通に購入すると思う。あと遊人の『ANGEL』が各出版社から出ているので、いちばん消しが薄いのがどのバージョンか等を検証できるかもしれません。釋英勝『ハッピーピープル』は作者じきじきの出版なのか、なぜか1巻しか出ていない(『モンキーピープル』は全巻ある)。まあぶっちゃけた話、無料期間以降は延長しなくてもいいかなって。なんかエロいのが大量に読めるなら考えなおす。『ANGEL』以外で。

 


 


 『パシフィック・リム アップライジング』観てきた。おれのTLでは誰も褒めておらず、心配だけが募ったのだが、面白いじゃないの! ただ、賛否両論になるのもわかる出来だとは思う。
 ストーリーはテンポよく進み、前作にあったフェティッシュな歪んだ描写はやや鳴りを潜めている。デル・トロ臭が消えているおかげで敷居は低くなった一方で、少々物足りない印象もある。前作の登場人物の扱いは軒並みアレで、熱心なファンが拒否反応を起こすのもよくわかる。特にあの人を裏切らせたらダメだろう。わかりやす過ぎるがために敵自体が卑小になってしまい、ヤプール人や恐竜帝国と同レベルの悪役になってしまった感もある。最終決戦の場が東京だったり、ガンダムや合体超獣を出したりと日本のアニメ・特撮に目配せしているのは楽しくもあるが露骨だし、その割に富士山は東京から2キロしか離れていない場所にあったりする。アメリカ人ってホント日本を小さな国だと思ってるのな!(関係ないが、『ニンジャスレイヤー』の原作者は日本はメキシコの近くにあると思っている)。
 ただ、主にストーリー的な展開で不満はあるものの、前作と比較せずにロボットヒーローものとして観ればぜんぜんOKな範囲でしょう。戦闘は多くが白昼堂々と行われているので、何が映っているのかよく分からないという事態にはならない。怪獣があまり出てこず全体的にスケールが乏しくもあるが、イェーガー同士のバトルも燃えるし、次回「異次元への挑戦編」への前フリとしては充分では。エンディングもとにかく格好よかったし、ここは何度でも観たいぜ!