漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

悪徳の果て/『ひなごう!』おおひなたごう

 調べ物で国会図書館へ行ってきた。図書館というものを知らない人のために、このおれが丁寧懇切に説明してやるが、要は無料であらゆる本を読めてしまう“漫画村”のような施設である。「え? ぢゃあ漫画村と同じで違法だから閉鎖されちゃうの…? 僕たちの漫画村を守れ! 荒野行動最高!」というのは早とちりである。なんと、図書館は今のところ違法ではない。お金は一切払わないでいいし、知らぬ間にマイニングを手伝わされたりもしないのだ。これも「非常に強力な後ろ盾があるから」に他ならない。図書館、サイコーで~す!

 


 

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 キンドルのおおひなたごうセールの時に購入した『ひなごう!』。『犬のジュース屋さん』『おやつ』などの単行本未収録回に加え、「スーツマン」「ハマショー!」などのレア作品群、著者年譜などもそろえた短編集。同セール時には『ドリル園児 完全版』『空飛べ!プッチ 完全版』なども購入して懐かしい思いにふけっていましたが、この『ひなごう!』収録作は完全に初見でした。

 おおひなたごうは不思議な漫画家だ。自由奔放過ぎる作風は、同じく実験的な手法のギャグを弄した赤塚不二夫、とり・みき、唐沢なをきらを彷彿とさせるが、その誰との影響も感じさせない(そりゃそうか。二番煎じであれば実験的ですらない)。個人的に「週刊チャンピオン、おもしれーなー!」って思い始めた時期は、ちょうどおおひなたごうが描いてた辺りだったなと思い出しました。