ヘルい勤労がようやく一段落。休日は本棚を作成し、書籍を収納して悦に入ろうと考えておりました。
引っ越ししてから1年余、いまだに開けていない段ボール箱がけっこうある。いくつかはクイーンズブレイドのエロフィギュアが入っているだけなので開けなくても別にいいのだが。本はせめて本棚に入れておかないと「今まで読まなかったんなら今後も読まないんだから持ってる意味なくね?」となってしまう。本棚って大事! 本は「分類」されることで輝きを増す。増させたい。増しませ。
唐沢なをき『僕らの蟹工船』。原作の『蟹工船』はむろん読んだことが無く、ドクトルGの正体の元ネタになったことくらいしか知らなかったのだが、本作を読めば「プロレタリア文学」最高峰の一端に触れることができる。労働者たちの汗と涙と血と磯臭さで満ちた、蟹と交戦する工船…そこは「男の園」であった。冷酷かつ蠱惑的なイケメン監督・浅川! ネコ耳セーラー服のショタ雑夫たち! 人の脳にカニミソを垂らし意識を乗っ取る恐怖のカニ軍団! 「糞壺」と形容されるくっさい居住区を舞台に、カニの爪を肛門に入れられたりちんちんに刺身を乗せられたりの大ピンチ! 男薔薇汁キトサン注入120%の快作であります。
ちなみにキーパーソンである浅川監督の姿はどう見ても、唐沢先生のグロ傑作『ホスピタル』に出てきたマッドドクター「ハーバード西」先生である。懐かしっ。
『僕たちの蟹工船』こういう漫画です。真面目なプロレタリア漫画を期待した人はごめんなさい。そんな人いない?よかった!!単行本は3月12日(月曜)発売です。 pic.twitter.com/lrLDf684Ax
— 唐沢なをき (@nawokikarasawa) 2018年3月10日