漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

鍛える予感/『シェイプ・オブ・ウォーター』

 ヘル労働の徹夜明けに何を食うべきか? というのはわりと深刻な問題でして、今まではゆで太郎だのいわもとQだの、起き抜けの胃にやさしいと思われるバーソーをすすっていればOKな感じだったんですが、今の職場はそういう気の利いた店が無いんですよね。吉野家くらいしかない。吉野家の豚生姜丼、マヨネーズがデフォで付いてくるので、松屋でマヨが無料だったころに食った豚丼マヨネーズ乗せを再現できるし魅惑のデブの味だなあ、等の気づきがありましたよ。起き抜けに豚や牛を食える胃への進化を余儀なくされております。

 


 

 『シェイプ・オブ・ウォーター』観ました。はぁ~~。カットの1つ1つの美しさ、こだわり、スキの無さ…。映像を観ているだけでも楽しいし、それに重なる音楽も良い。映画って芸術品なんだなあ、とアホみたいに口開けっぱなしで感心するばかりの鑑賞時間でした。

 話は「半魚人に恋してしまった喪女が、国の研究施設から半魚どんを助け出そうと大奮闘!」という怪獣大好きな監督らしい内容なんですが、男も女も、偉い人も下っ端も、主役も端役も、みなどこか孤独を抱えている。そんな彼らをつなぐのが、ラゴンよろしく音楽大好きなギルマン! ゲテモノに見えてしっかり王道なラブストーリー。オタクが目指すところの究極進化みたいな話。こういう映画って100年後であろうと“求める人”はいるだろうし、派手なアクションやグロや大殺戮や大破壊が無くても怪獣映画は撮れる! という今更ながらの発見もありました。よかった。よい。よいの極み。