漏洩まんが祭り

漫画・ゲーム・映画・怪奇の備忘録と虚無の日記

氷点下のバラード/『がんばれ!!ロボコン』

 軟弱な都会モンのために、雪国育ちのおれが積雪時のあるきかたを教えちゃる! と一歩踏み出したとたんに足を滑らせ転倒。おしりを強く打ちテヘヘ、やっちまいましたと照れ臭げに立ち上るものの、つんのめった拍子に勢いよく手のひらをついたら凍った地面でズタズタに裂け、痛ってえ! と叫んで立ちあがった途端に再度転倒、道路に飛び出したところを暴走コンボイに跳ねられるが無事転生し、異世界ではふたなりヴァイキング頭目として元気にやっているそうです。

 


 

 Kindleで「石ノ森章太郎デジタル大全」の各1巻が0円のセールをやっている(『ゼルダの伝説』など一部除く)ので、むろんバンバン買いました。『仮面ライダー』、ストーリーやキャラデザインも面白いが、コマ割りの疾走感がもの凄いなあ。

 特撮コミカライズ系のものをつらつらと読んでいくと「『ゴレンジャー』はやたらウルトラマン仮面ライダーのことに言及してるなあ、意識しすぎちゃうか」とか「『仮面ライダーBLACK』は一部キャラ名以外はぜんぜん面影ないな」とかいろいろ思うところはあるのだが、いちばんギャップがすごかったのは『がんばれ!!ロボコン』ですね。テレビ版は「時にはドジもするけれど、お世話になってる大山家のためにがんばるロボコン」をそれなりに温かい目線で描いていたと思うのだが、漫画版ではロボコンのドジのおかげで家計が完全にひっ迫している大山一家ロボコンのことを厄介者としか見ていない。無理難題を言ってノイローゼにして追い出そうとしたり、失敗したロボコンに家族総出でオシッコをひっかけたりする(お母さんもお姉さんも)。テレビ版のマコトのような慕ってくれる味方は誰もいないにも関わらず、ロボコンは決してめげないため、どんどん被害は拡大していくばかり。ブラックだなあ。2巻以降、ちょっとはマイルドになってくれないと困る。困らんけど。